最終章の感想です。
ミスラの本音
これたぶんずっとミスラが考えていたことだし、聞きたかったことだよねえ。
ふせったーにも書いたんですけど、実はミスラは全然チレッタのことを弔えていないのかもしれない。たぶんチレッタの石は埋葬してフィガロが結界張ってるからミスラも口にしてないんだよね…?
チレッタは自分ではなくミチルを選んだから死んだのだし、北の魔女である彼女はそれを選んだ。その理由も想いもわからないまま、ただチレッタを喜ばせたくて約束したミスラはあまりにも純粋で幼くていじらしいなと思ってしまった。でも喜ばせたいって気持ちは自分ではなく相手のための行為なんだよなあ。
ここの会話めちゃくちゃ好きだしめちゃくちゃ文太さんのシナリオの味がする。
この後のフィガロとレノックスの会話も良かった。ソシャゲという媒体だけど不可逆な変化を書いていってくれたら嬉しいな~。
ところでこのミチルは明確に「花の夏夜に旅立つきみへ」の後だと思うんですけど、直前にこのイベントお出ししてきたの本当によう…と思った。
いいように使われるオズ様がかわいいのと、カインとオズ様のやり取りはめちゃくちゃいいなあ。(というこのあたりが後々の話に繋がるのだなあ)
ミスラだけではなくミチルもチレッタのことを知らないからこそ近づきたい、触れたいんだなあ。たぶん北の大魔女チレッタのことを語る人はあまりいなくて、父も兄も家族としての母(妻)を語ってきたし、彼らにとってはそれが自然だったのだと思う。ミチルが予言の子でなければファウストあたりがもうすこし語って聞かせていたのかもと思いつつ、フィガロも自分の過去を隠してるからなあ…。
歩く地獄とのバトル
まほやくちゃんと最後はバトルで締めるのがお約束なのかも。
シノが頼もしくなって私も嬉しいよ…。
ヒースクリフが北の魔法使いたちを伴うように提案するの、ここまで築き上げてきた絆…感じてうれしくなっちゃったな。ヒースクリフってそういうものに対して一段引くというか、ヒースクリフに限らず東はみんな内気なので絆を感じていても口にしないタイプだと思うんですけど、それでも「頼りにしたい」って言ってくれるのがよかった。
ブラッドリーのカッコよさって覚悟が決まっているというか、自分の為すことの責任を受け止められれる強さだなと思う。
アイザックを殺して喜ぶ魔法使いや人間の方が多いのだろうけれど、それでも悲しむ人の前で逝ったことが切ないな。アイザックは「それでも変われなかった」ひとで、「それでもこれから変わるかもしれない」ひとなのだよな…。
クロエとラスティカの再会
幸福もまた呪いだよなと思った。
ひび割れた体を抱えて生きて行ってほしいよ。
カイオエめちゃくちゃ味がある
このやりとり好きすぎ…。不謹慎ジョークすぎる。
カインのことをアーサーが推してくれたの超嬉しかったですね。1.5部のバトルでは腹食われてていいところなしだったカインにめちゃくちゃ見せ場回がきたのでひゅーってなってしまった。
ここでもカインの笑顔が「傷ひとつない笑顔ではなかった」と表現されているのが好き。傷があっても欠けていてもなお美しくて強いものがあると信じていたいから。
これ「また、いつか」って言える関係になってるのが超嬉しかったですね。これから先も共闘できる未来が続いていくんだなあ。私は結構この2人の関係のひとつに師弟関係があるのがめちゃくちゃ好きなのですごいくう…となった。
拳上げてけ
賢者様が拳あげたあとのそれぞれのリアクションめちゃくちゃ好きなんですけどここもすごい文太さんの味がする…。
いやかっこいいんだよなボス。
私は賢者の魔法使いの中で一番共感に近いものを覚えるのはブラッドリーなので、彼の思う自由がすごく好きです。
しかしネロはそこ「わかった」でいいんですか!?本当に!?
そして次の物語へ
魔法舎避難訓練をしろー!!!!!
訓練してもしょっちゅう北の魔法使いたちが暴れてたらこうなるのかもしれませんが…。
ところでミスラが普通にルチルとミチルとリケとであそんでるのめっちゃ可愛いな。
ノーヴァがシャイロックの心臓の炎を消せたのは、賢者の魔法使いの厄災の傷を癒せる(一時的に無効化できる?)のか、シャイロックだからできたのかどっちなんですかね。シャイロックに関してはオズやミスラと違って賢者がいても傷の影響が収まったりはなさそうなんですよね。
ムルが喜劇って言ったのはメタ的には、おそらくザラがラスティカを守る計画として魔法舎を襲ったからではないかと思うんですけどどうなんですかね。ただ、ザラの思惑とノーヴァの思惑は違っていそう。
2部の冒頭はさらに未来の3部以降だとおもってるんだけどどうなんでしょう。きっとこの先はラスティカの書も来るのかなと思っているのですが。
とにかく2部お疲れさまでした。早く3部が読みたいです。
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