「都市伝説解体センター」をSwitchでやりました。
ネタバレなしの感想としては、システムや物語自体は面白かったけど、オチに「う、うーん」となってしまったという感じ。
全体的には面白くて、一度遊んでみてもいいのでは?と思う。
以下は、ネタバレ満載感想です。
ネタバレ防止の空白
題材やシステムはすごく好きでした。都市伝説は小説なんかを通して知ってるレベル(最近だと『裏世界ピクニック』とか)なんですが、有名ところが押さえられててめちゃくちゃにやにやしました。
SNS調査めんどくさかったけどシステムとして面白かったし、物語上の意味もあって、斬新だなと感じました。総じて捜査パートめんでくせーという気持ちがないでもないのですが、難易度自体は高くないのでライトゲーマーでも楽しくできる。
そんな中でオチがイマイチだと思った理由は2つある。どちらも私がこれをミステリゲーだと思ってやってたからなんですけど…。
1つ目は最後の個人情報暴露の流れが「いや…天才ハッカーでもそうはならんやろ…」とすん…と冷めてしまったこと。最後の最後で天才ハッカーという都市伝説の仕業になってしまって、ここまで都市伝説解体してきたのに…となったのがかなり残念だった。
2つ目は二重人格はミステリ的にあかんやろ派閥に所属しているから。いや、あかんやろ。ミステリゲーとしてはこのオチ…だめでしょ…。
ミステリゲーだということを取っ払うと、あざみ = センター長という構図はめちゃくちゃ面白かったです。監視カメラに誰も映ってないところは興奮しましたしね。というかあざみ = センター長は許せるんですけど、主犯 = あざみ = センター長は許せないんだよな。あざみ = センター長までは信頼できない語り手だが、探偵と犯人がイコールなのはよっぽど上手くやらないとだめ!
よく考えるとあざみ = センター長で主犯が別だったら多分わたしめちゃくちゃ絶賛したなこのゲームと思います。いや、復習譚としてはなくちゃいけないんですが、天才ハッカーのくだりも嫌すぎて、なんとかなりませんか。
なんていうか、語りたいテーマはわかるんですけど、物語が全部それに引っ張られちゃったのかなあ…というのが勿体ない。そして現実には天才ハッカーはいないので、そう都合よく物語は終わらないんですよね。やるならその先を見せてほしかった気持ちです。
と言ってますが、全体としてはほぼ楽しませてもらいました。キャラクターとしては冨入さんがお気に入り。ジャスミンと冨入さんサイドの話が気になるくらい。ジャスミンはこれこそフィクションぽい大出世階級だけど(これもめちゃくちゃ都市伝説だなと思った)どんなバックグラウンドの人なんだろう。